熟年離婚とは

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熟年離婚とは、長年連れ添った夫婦が最終的に離婚する形のことです。期間は人によって様々ですが、一般的には20年以上夫婦生活を送った後に離婚する事を指します。熟年離婚と聞くと、熟年者の離婚と勘違いをしている方もいますが、長年連れ添ったことが定義となっている為、50歳で結婚して10年後に離婚した場合は、熟年離婚とは言いません。逆に18歳という若いうちに結婚して45歳で離婚した場合は、熟年離婚に入ります。

この言葉自体は、中年層の離婚をメディアが多く報道したこと、その後「熟年離婚」という渡哲也さんと松坂慶子さん主演のドラマで流行した言葉です。厚生労働省が発表している統計によると1970年では、50歳以上の離婚件数が、5416件程度であったのにも関わらず、緩やかに増え始め、2000年以降からは、ドラマの影響もあってか、6万件前後で毎年推移する傾向にあります。

50歳以上の方々は30歳手前には結婚するのが当たり前の世代であった為、この6万件のほぼ全員が熟年離婚といっても過言ではありません。この数値を基にすると、結婚全体の離婚数が22万件の為、全体の4分の1が熟年離婚をしていると言えます。1970年と比べると、ここ数十年で大きな変化が見られます。

これまで長く連れ添ってきた夫婦が離婚する原因とは一体何なのか。ここでは、熟年離婚の原因について詳しくご紹介します。

熟年離婚は妻から離婚を提案する事がほとんど

熟年離婚は、妻から離婚を提案する事がほとんどです。離婚に至る原因は家庭によって異なりますが、「義父母の介護」「退職後の生活変化」「子育てが終わる」の3つが原因の多くを占めています。これらが原因となっている事から、長い夫婦生活の中で、今までは不満があっても一緒に解決してきたり、我慢できてきたものが、大きな生活の変化により、我慢の糸が切れてしまったように考えられます。

義父母の介護に関して、妻の務めになって任せっきりになっていたり、夫が定年退職して家でゴロゴロするだけで邪魔に感じたり、子育てが終わって自分の目的を見失ったタイミングで、離婚を考えることが多いと言われています。そうは言っても長年連れ添ってきているので、愛情に似た同情のようなものが生まれている場合もあり、始めは解消できる方法はないかと、不満を口にしていたりしても、夫は聞いてくれないという方が多いです。長年一緒に連れ添っていると、全てが当たり前になってしまい、妻へのありがたみを忘れてしまっているのかもしれません。

熟年離婚の一番のリスクとなる部分は、経済的リスクです。以前は、離婚に向けて計画的に貯蓄をしてきいる方や、妻側が仕事を持っている場合に関しては離婚に踏み出せる人が多かったです。そのような経済的リスクに関して弁護士に相談する件数も多くありましたが、2008年以降から退職金や年金を妻にも分割するという法律が決定された後は、余裕な暮らしはできないかもしれないけれど、何とか暮らせるレベルになりました。未だに、経済的リスクは少なからずあるものの、以前よりは妻が離婚を踏み出せる後押しになっていると考えられます。

熟年離婚の原因1:義父母の介護疲れ

熟年離婚の原因の1つとして挙げられているのが、義父母の介護です。熟年離婚に至らない夫婦であっても、介護はとても身近な問題の1つであります。「長男の嫁は面倒を見るもの」や「親の面倒は子供が見るものである」という考え方は親世代の中では特に定着しており、嫁が義理の父や母の介護を任される機会が多く在ります。

在宅介護はとても大変な仕事です。この事を理解していない旦那さんが多いこと、妻が夫の感謝の気持ちを感じれないことが離婚の原因の多くだと言われています。介護は、24時間付きっ切りにならなければいけない事も多く、休みがないのに関わらず、責任が重く、人を運んだりお風呂に入れたりと主なぬところで重労働があります。また、自分の両親であればまだ、気軽に言えることも義父母になると、多少の遠慮も出てきます。家族とは言っても今まで義父母とは衣食住を長年共にした関係ではないので、長い時間一緒にいると、窮屈に感じることも出てきます。

そして何より、旦那は当たり前と考えていて、感謝の気持ちもない、思いやりの言葉1つもないといったところから、不満を感じ始めます。また、「大変だな。いつも有難う」と口で言っても、休みの日は旦那だけ何処かに出かけてしまって介護を手伝ってくれないなどのケースもあり、結局口先だけで本当は何も分かっていないという所にも不満を持つ方もいます。

熟年離婚原因2:退職後の生活変化

夫が定年退職したことも、熟年離婚の大きな原因の1つです。夫が定年退職すると、生活内容がガラリと変わります。今まで1日のほとんどの時間は、仕事に出かけていた仕事一筋で生きてきた人は、趣味もたいしてないので、1日のほとんどがやることがなくなる為に、家にいることが多くなります。

妻の場合は、長い結婚生活を経て、妻の中で行動パターンが出来上がり、パートをしていたり、友人と週に1回は食事に出かけたり、地域活動に参加したりと、一定の行動パターンが出来上がっています。

その為、1日中ゴロゴロしてTVを見たり、家事の手伝いもしないのに、文句を言ってきたり、掃除をしたいのに、ゴロゴロして邪魔だったり、妻の買い物についてきたり、妻の予定をいちいち聞いてきたりと様々なことで、夫が妻の生活リズムを狂わせ始めます。

今までは、一人の時間も作れて、自分で好きなように出来ていた家の居心地がどんどんと悪くなることで、離婚したいと思う人も多くいます。

熟年離婚原因3:子育てが終わる

子育てが終わるときが結婚生活の終わりと思っている方も多いです。熟年離婚をする方の中では、随分昔から夫婦の愛情がなくなっている方もいます。しかし、中でも子供がいる方の場合「子供のために離婚はまだ考えられない」と思っていた方が多いです。その為、子供が成人したり、結婚して所帯を持ったりと、家を離れた時に、いざ夫婦だけになってみると、やっぱり会話がなくて窮屈に感じたり、既に愛情がないので2人きりになるとイライラしたり、子供がいなくなることで、改めて愛情が冷めていることに気がつきます。愛情がないことにより、子育ての終わりに離婚を考えている人は、妻だけでなく、夫から熟年離婚を切り出す場合の理由として多く挙げられる内容でもあります。

また、子育てに熱を注いできた方にとっては、子供が家から離れることで、目的を見失ってしまう方も多くいます。夫婦間が既に冷め切っている夫婦は、子育てが終わったら離婚しようと考えている方が多いです。

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